「壊す」から「つくる」仕事へ
前職はビルや家屋などを解体する仕事でした。解体の現場で11年間働き、「壊す」ことはもう十分経験した、次は「つくる」ことに挑戦したいと思い転職したんです。あるものを壊す、無いものをつくる。どちらも大切な仕事ですが、やはり「つくる」作業のほうが奥深く、気持ちの面でもポジティブなやりがいを感じることができますね。
施工管理の仕事は、自分が動くのではなく作業員に指示を出して人を動かす仕事。コミュニケーション能力が必要とされる仕事ですが、そのあたりは前職でばっちり身につけていました。解体の現場でも下請けの職人さんに指示を出す役割を務めていましたが、頭ごなしに「これやって」と言ってもダメなんですよね。こちらの話を聞いてもらうには、相手を知ることが大切。「人を好きにならないと、自分は好かれない」というのが、私の信条です。藤井の社員、元請けさん、下請けさん、たくさんの人と一緒に力を合わせて「ケーソン」という巨大な構造物をつくる。いわゆる中間管理職としての大変さもありますが、その分、完成したときの達成感は大きいです。
社会に役立つ、仕事への誇り
「ケーソン」とは、港湾内などに設置する防波堤の土台となるコンクリートの構造物です。中に鉄板が入っていて、その周囲に型枠をつくって生コンを流し込む、というのがおもな作業手順で、鉄筋、型枠、生コン、足場など、躯体づくりに関わるすべてを管理するのが私の役目。人や街、港を津波から守るための構造物を手掛けることは、社会貢献の面でも大きな意義があり、家族にも誇れる仕事です。
安全に関わる構造物をつくる仕事だからこそ、作業中も安全が第一。現場の管理者として、安全な環境づくりは何よりも気を付けています。安全を守るためのケーソンをつくる現場で事故があっては本末転倒ですし、会社の名前にも傷がついてしまう。藤井建設は技術も人も日本一の会社だと自負しているので、その一員として、自分の仕事に責任と誇りを持っています。たくさんの人がひとつの現場で作業する中で、危ない!とヒヤっとした経験もありますが、その都度対策をし、安全な作業環境を実現すると同時に安全に関する意識を高めています。
メリハリのある環境が魅力
中途採用で藤井建設に入社し、最初に感じたのは「雰囲気のいい会社だな」ということ。みんながハキハキと働いているので、打ち合わせひとつにも、熱意や明るさを感じるんです。会社としての仕組みもしっかりしていて、それぞれの役割や立場が明確なのもいいですね。以前の会社では、どこまでが誰の管理するべき仕事なのかなど、曖昧な部分も多かったので…。それぞれが自分のすべき仕事を理解しているからこそ、自覚と責任感を持って取り組むことができるんだと思います。
また、ひとつの現場が完了したあとにもらえる「リフレッシュ休暇」や、子どもを持つ社員に対しての「子ども手当て」など、福利厚生が充実しているのも嬉しいですね。現場では常に安全や工期に関して気持ちを張り詰めているので、それをリセットできる特別休暇の存在はほんとうにありがたいです。ゆっくり家族と過ごし、心もリフレッシュできるから、また新たな気持ちで次の現場に向かうことができる。働く社員のことを大切にしてくれる会社だと思います。